会社概要
創業者の精神
コミタク誕生の原点
~富は常に徳の結果なり~
平成15年6月、様々な人の支援と想いを乗せて、コミュニティタクシーは船出をいたしました。「お金だけじゃない世の中を俺たちが創って見せるんだ!」と、他人からは嘲笑されるような青臭い「志(こころざし)」の元に。
開業前、私は借金まみれの運送会社を背負い、途方に暮れていました。26歳で潰れかけの父の商売を受け継ぎ、数年で急成長させたものの、拡大路線で借金も莫大なものになりました。一時は高級外車を乗り回し、週2のゴルフと夜な夜なのスナック通い。天狗の鼻は高々と伸びていましたが、何の理念もビジョンもない商売は、ひとつ歯車が狂うと後は下降の一途。
結局、お先真っ暗な状態に「命と引き換えに全部自分で決着つけてやる」と今思えばバカなことも考えましたが、要は気力も志もなく、とにかく「その場から逃げたい」の一心でした。
周りを見回すと得意先は価格(運賃)だけで発注先を決め、日本の経済社会が作り出した「信義と商道」や「相互扶助の精神」はすっかり影を潜めており、金融屋は力のある者だけに寄り付き、力を失った者には理不尽とも思える仕打ちをする。
いつの間にか拝金主義が正当な価値観となり、お金があればなんでも買える、お金があればなんでもできる、お金があれば幸せになれる、という考えが一般の常識となっていました。
「勝ち組」から弾き出された私がそれを言えば、負け惜しみと受け取られてもしかたないけれど、「やはり、こりゃあ、どう考えてもおかしい」フツフツと心の中に、まだ漠然としたものだけれど湧き上がるものがあり、「世の中間違っとりゃせんかぁ!?」と飲み屋で酔いに任せて、友達に私の思いを幾度となくぶつけてみました。すると、結構、皆が賛同してくれるではありませんか。私にとっては、それがなんだか意外だったし、おぼろ気ながら、やるべきことが見つかったような気がしました。
ちょうどその頃、国が進める規制緩和の流れを受けて、激化する競争に悪戦苦闘する運送業者の同志がいました。そして、厳しい現状と先行き不安により、新規事業を模索しておりましたが、たびだび「昔は良かったな」なんて話が出ました。それは、儲かったという話ではなく、お客様からありがたがられたという話です。
交通事情も未だ整ってなかった頃、何百キロも離れた場所へ夜を徹して荷物を届けると、「運転手さんのおかげで商売ができる」と感謝され、食事をごちそうになったり、お風呂に入れてもらったりと、歓待をしていただいたことが少なくなかったのです。「あんたのおかげで...」の一言で、使命感が芽生え、自分の仕事への誇りが持てた時代でした。そして、「もう一度、ああいう仕事がしたいよね」の一言で、新規事業計画の方向ががらりと変わりました。
喜ばれてお金がもらえる仕事、こちらがお客様に「ありがとう」を言うのは当たり前、「ありがとう」と言ってもらえて、なおかつお金をもらえる仕事。そんな仕事がしたい。
「商い」とは「飽きない」。売り手と買い手が尊重しあい、互いにいつまでも続けられるから「商い」と呼ぶ。また、「働く」とは「傍(はた)を楽(らく)にする」ことである。こんな考えを大事にしよう。もちろんお金は必要だけど、お金だけじゃない仕事をしよう。誰かの役に立ち「あてにされる」仕事をしよう。
「富は常に徳の結果なり」・・・利益は、常に人を喜ばすことの結果である。これがコミタク誕生の原点でした。
創業者 岩村龍一
代表者メッセージ
私たちは、地域の課題をビジネスで解決する「ソーシャルビジネス」の創出を目指し、地元の多くの皆様のご支援の下、起業いたしました。地域の役に立ち、地域を支え、地域にとってなくてはならない存在であり続けることが、私たちの願いであり志なのです。
誰もが気軽に外出できる交通手段を提供するバス事業で“みんなの足”になる……そんなビジネスモデルを掲げ、創業以来歩んで来ました。
今、地域を取り巻く環境の変化は激しく、混沌とする社会は、次々と様々な課題を生み出しています。私たちが、そのすべてを解決することはとても難しいことですが、時には愚直に時には大胆に、志の実現に向け、常に前向きに取り組んでいきたいと考えています。
会社概要
- 本社所在地
- 〒507-0074 岐阜県多治見市大原町5-99-3
- 営業所
-
- 瑞浪営業所:岐阜県瑞浪市稲津町
- 藤井寺営業所:大阪府藤井寺市
- 茨木営業所:大阪府茨木市
- 京田辺営業所:京都府京田辺市
- 資本金
- 2,500万円
- 会社設立日
- 平成15年1月20日
- 事業内容
- 一般乗用旅客自動車運送事業、一般貸切、乗合、特定旅客自動車運送事業
- 従業員数
- 64名(内パート10名)
- 車両数
- ジャンボタクシー1台、バス45台
- 代表取締役
- 林戸 達美
コミタクモビリティサービスのあゆみ
- 2003年1月
- 多治見市虎渓山町にて株式会社コミュニティタクシー設立
資本金1,000万円 代表取締役 岩村龍一就任 - 4月
- 一般乗用旅客自動車運送事業の営業許可取得
- 6月
- 一般タクシー事業営業開始
- 9月
- 1,500万円増資 資本金2,500万円
- 2004年3月
- 一般貸切旅客自動車運送事業(貸切バス)営業許可取得
- 2006年3月
- 中小企業庁創業venture国民フォーラム
「Japan Venture Award 2006 地域貢献賞」受賞 - 8月
- 多治見市大原町へ移転
- 2007年3月
- 一般乗合旅客自動車運送事業(区域運行)の営業許可取得
- 4月
- 多治見市新交通システムモデル事業
「市之倉トライアングルバス」運行開始 - 2009年2月
- 経済産業省「ソーシャルビジネス55選」受賞
- 2012年4月
- スクールバス運行業務開始
- 11月
- 多治見市市之倉ハイランドとJR古虎渓駅間の乗合バス
「古虎渓よぶくるバス」運行開始 - 2014年2月
- 取締役会長 岩村龍一
代表取締役 林戸達美就任 - 2015年4月
- 地元企業社員送迎シャトルバス運行開始
- 2017年10月
- 大阪営業所開設(大阪府藤井寺市)
- 2018年10月
- 茨木営業所開設(大阪府茨木市)
- 2019年3月
- 瑞浪営業所開設(岐阜県瑞浪市)
- 4月
- タクシー事業休止
- 10月
- 京田辺営業所開設(京都府京田辺市)
- 12月
- 便利屋事業閉鎖
- 2021年6月
- コミタクモビリティサービス株式会社に社名変更
- 7月
- 多治見市小泉・根本地区AI活用の「AIよぶくるバス」実証実験